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About Helvetica 

Helveticaは1957年にスイスのデザイナー、マックス・ミーディンガーとエドゥアルト・ホフマンによって生み出されたフォントです。シンプルでありながら説得力のあるデザインは、まるで「迷ったらHelveticaさえ押さえておけば大丈夫」と言われるほど。Helveticaは、どんな場面でも使える万能フォントであり、まるでスイスのアーミーナイフのような存在です。

​日本に初めてHelveticaがやってきたのは今からもう60年もまえ。東京オリンピックのときに、「オリンピック限定で使うこと」という約束のもとスーツケースに詰め込まれてやってきたのです。当時の名前は「ノイエ・ハース・グロテスク」と言いました。かの有名な亀倉雄策がデザインした東京オリンピックのポスター、ご存知でしょう?
走るアスリートたちの写真に、「TOKYO 1964」の文字だけ。
シンプルで、力強い。
井上嗣也によるモリサワのポスターなど。
今や高級マンションなどが立ち並んでいるらしい夢の島。ゴミの山の上に真っ白なHelveticaのフォントが無数に点在している。鮮烈で雄弁なポスター。

​まっすぐな潔い線と、安定した書体は多くの企業にも好まれ、企業の顔となっている。また、日常にも洋の東西を問わずに溶け込み、毎日、株の上昇下降から、ドアを引くのか押すのかまでを教えてくれる。
目立たないけれど、わたしたちの生活に深く根ざし、使い勝手がよく、誰からも愛されている書体。それがHelvetica。

​考えてほしい。本になったり、映画になったり、漫画になったりしたフォントがあっただろうか。

編集者となり、フォントを勉強しつつあるわたしはHelveticaに強く惹きつけられたのです。

About Helvetica Books

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