
第2回HelveticaBooks短編小説賞のご案内
年齢・性別・住所・何もかも不要、作品だけが判断の基準。
心を動かす小さな小説の公募を今年もします。
第2回のテーマは「穴」
掘ったり埋めたり落ちたり覗いたり隠れたりするあの「穴」です。
あなた独自視点と想像力を駆使して、この厄介なテーマを自由に解き放ってください。
審査員
(敬称略)
十三不塔(SF作家)
早川 隆(歴史・時代小説作家)
しのき美緒(HelveticaBooks代表)
応募要項
テーマ 穴
ジャンル 不問
資格 不問
文字数他 4000字から1万字
日本語で書かれた自作かつ新作未発表の小説。
(同人誌掲載・投稿サイト公開も不可)。
作品数 ひとり一作品に限る。
重複応募 他社(者)との重複応募は認めない。
発表後判明した場合は入賞を取り消す。
賞典授与後の場合、入賞取り消し及び賞典の返還を求める。
著作権等 著作権・著作者人格権は著者に帰属する。
その他 過度に暴力的・性的な表現は不可。
応募方法 WEB応募のみ。別項参照。
応募期間 2025年05月01日午前0時~2025年07月31日
中間発表 9月末頃
最終発表 11月末頃
賞・賞典 最優秀作品 一作 Amazonギフト券一万円
アンソロジー『穴』に収録(電子書籍化、書籍化)
優秀作品 三作 Amazonギフト券三千円
アンソロジー『穴』に収録(電子書籍化、書籍化)
審査員賞 各一作 相談中
アンソロジー『穴』に収録(電子書籍化、書籍化)
応募方法
作品の送り先:5月1日以降ホームページ上のメールフォームから、作品添付にて。
AI利用可(フォーム中に回答欄があります)
AI利用は作品の当落には関係しない。小説本文はファイル添付。
添付ファイル(応募原稿)の形式:マイクロソフトワード(拡張子.doc または.docx.)、テキスト(拡張子txt.)。
添付不能の場合、フォームに貼り付けでも可。1万字までの回答欄を設けます。
ペンネームや本名、個人情報が少しでも記載されていた場合、またメールアドレスにペンネームや本名を推測させる文字列が使われていた場合は失格となりますので、ご注意ください。
応募宛先 ☆(フォームに飛びます)
審査員からのメッセージ

十三不塔先生
第2回HelveticaBooks短編小説賞開催によせて
十三不塔 先生
この度審査員をつとめさせて頂きます十三不塔です。前回の「首」での成果である作品群を見るに、ここにお集まりの皆さんは、小説技巧に通じていらっしゃるのみならず、発想の奇抜さにおいても素晴らしいものがあると感じました。このようなコンテストを継続する意義のひとつは、回を重ねるにつれて参加者のレベルが向上していくことでしょう。前回よりもさらに切れ味のある短編をお待ちしております。
今回は「穴」がテーマということで、想像もつかない切り口の作品が生まれるはずです。いかようにも解釈できそうなお題だからこそ、平板に流れず、あなただけの独創的な工夫を凝らして欲しいものです。小手先のスキルより作家としての野心と気概を封じ込めた呪物のような短編を求めます。文字通り、底なしの穴に引きずり込まれる、そんな体験をさせて下さい。
【プロフィール】
2020年に「ヴィンダウス・エンジン」で第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞。2020年ハヤカワ文庫JAから受賞作『ヴィンダウス・エンジン』刊行。以後十三不塔名義で旺盛な創作活動に入り、現在も商業作品はもとより同人誌・ウェブメディアと活動の場を広げている。
2024年11月、二冊目の単著となる長編『ラブ・アセンション』(ハヤカワ文庫JA)を上梓。
他、アンソロジー収録作品に「至誠所」『2084年のSF』日本SF作家クラブ編(ハヤカワ文庫JA、2022年5月)、「仮名の児」『日中競作唐代SFアンソロジー 長安ラッパー李白』大恵和実編(中央公論新社、2024年9月)など多数。 日本SF作家クラブ会員。

早川隆先生
応募者の皆さん!
本当は私も応募したい早川隆と申します。しのき美緒さん率いるHelvetica Booksさんとは昔からご縁があり、今回、『穴』イベントの選考委員の大役を拝命しました。私はもうかなりのおじいさんで、50歳を越えてから執筆を始め、以降いい歳してズブズブと創作沼にはまっております。ご存知の通り、現在、出版業界はレッドオーシャン化し、おそらくは史上最大レベルの変革期にあります。こういうクレイジーな環境下、わざわざそこに打って出ようというクレイジーな皆さんは、いや、クレイジーを飛び越えて完全なマッドマンだと思います。でも、こういう時代、読者の心に棘を刺し、爪痕を残し、そこにほのかな灯をともすことができるのは、まさに皆さんのような人たちの紡ぎ出すクレイジーでマッドな作品群しかないのだろうとも思います。ズブズブな皆さんの、クレイジーで素敵な作品をお待ちしております。【プロフィール】浮き沈みの激しいインターネットベンチャー業界にて約30年サバイブ。2019年、インターネット投稿サイトを舞台に執筆を始める。2022年、アルファポリスより『敵は家康』で商業デビュー。以降、中央公論新社より『幕府密命弁財船・疾渡丸』シリーズ(2巻)など出版しつつ、『B E K K O』誌にも短編『冷光』『杏の嘘』を掲載。現在もサバイバル中。

しのき美緒
皆様こんにちは!
今年もHelveticaBooks短編小説賞を開催する運びとなりました。完全匿名制で行われる本コンテストは、皆様の独創的な物語を披露し、新たな読者やファンを得る絶好の場です。さらに今年は審査員に各分野で活躍される作家おふたりをお招きし、社中もプロ下読みさんと元書店員さんという強力な布陣で、皆様の力作をとりこぼすことのないよう誠心誠意、審査に努めてまいります。第2回のテーマは「穴」。ジャンルは自由ですので、心の中に湧いたアイデアをよく練って、既成概念にとらわれることなく、ご自身の匂いを濃厚に放つ作品に仕上げてください。拙くてもそこに「あなた」が確実に存在する、そんな作品を心からお待ちしております。応募締め切りは、去年より一ヶ月長くして7月末です。皆様の力作をお待ちしております。どうぞ奮ってご応募ください。【プロフィール】神戸の出版社BEKKOBOOKSにてインディーズによる本格文芸誌BEKKOの創刊から携わり、2022年・2023年と編集長、BEKKOBOOKS代表を務める。2023年、独立。個人出版者HelveticaBooksを立ち上げる。高山真由美名義で2024年、第20回深大寺恋愛短編小説賞審査員特別賞を受賞。執筆もほそぼそと続けている。